画像 痛風と高尿酸血症




 痛風のニュース -3- 「痛風の専門外来病院」

ニュースNo.1(20代〜30代でも増加) →大文字版
ニュースNo.2(夏に多い結石・痛風)
ニュースNo.3(痛風の専門外来病院例) →大文字版
ニュースNo.4(女性にも増えた痛風)

痛風とは肝臓で生成される尿酸の濃度が高まることで関節内で結晶化し、足の親指関節などに激痛と腫れを伴う発作を起こす。
痛風とは肝臓で生成される尿酸の濃度が高まることで関節内で結晶化し、足の親指関節などに激痛と腫れを伴う発作を起こす。治療は投薬と食事療法で行われる。以前は尿酸のもとになるプリン体を避ける指導が広く行われていたが、現在は総カロリーを抑え、肥満を防ぐ方向に。専門医らで組織する財団法人痛風研究会がインターネットや一般向け研修会で啓発活動に取り組んでいる。 風に当たっただけでも痛いという症状からその名がついたといわれる痛風。かつてはぜいたく病とも呼ばれ、限られた人の病気とされてきたが、現在では誰もがかかる可能性のある一般的な生活習慣病になった。発作のメカニズムに関する遺伝子レベルの解明はここ数年で急速に進展。近い将来、発作を防ぐ治療法が生まれる可能性も出てきている。 ある会社役員は左足の親指の付け根に走った激痛で目が覚めた。発作は三回目。足を引きずりながらタクシーで掛かり付けの診療所に向かった。痛み止めの薬を処方され「患部を冷やして」と言われたところまではいつも通り。しかし会社役員は尿酸値の検査結果に首をかしげた。血液100ミリリットルあたり6ミリグラムで、痛風の前段階にあたる「高尿酸症」の診断基準(7ミリグラム)より低い。「先生。この数値、間違ってませんか?」痛風の発作は血液中の尿酸が関節付近で結晶化し、それがはがれ落ちるのをきっかけに起こる。尿酸結晶に白血球(好中球)が殺到して激しい炎症を引き起こすのが痛みと腫れの原因だ。結晶がはがれる現象は尿酸値の高さに加え、その変化とも密接な関係がある。会社役員のように尿酸値が低くても発作が起きるのは、高尿酸症の人が急に運動をしたり、食生活を変化させたりすることで尿酸値が下がる際に結晶がはがれやすくなるためだ。こうした尿酸の結晶化→好中球の殺到→発作という基本的な仕組みは、古くから分かっていた。ただ細脳内のどのような働きが尿酸結晶を「異物」と認識し炎症につながるのかや、体内で尿酸を運搬している物質の存在が具体的に明らかになったのは2000年以降の研究成果だ。専門医や研究者の間で注目を集めているのは、細胞の内外で尿酸を認知する受容体の存在。特に2005年以降の研究で人間が生まれた時から持っていて、外部の細菌やウイルスから体を守っている自然免疫系が発作に大きな役割を果たしていることが分かってきた。国内でも自然免疫系に属する新たな受容体を特定するなど研究の進ちょくは目覚ましい。受容体の働きを抑えるような薬を作れれば発作を防げるようになるかもしれない。医師による痛風の治療は投薬により尿酸値を下げる以外に今のところ方法がない。高尿酸症には1.尿酸の生産過剰型2.尿酸の低排出型3.二つの複合型――の三つの類型がある。薬は肝臓での尿酸生成を抑制する作用と排出を促進する作用の二種類。人間の尿酸値は生物の中で非常に高い部類に入る。腎臓から排出された後、再び体内に取り込まれる尿酸が多いからだ。しかし、どんな物質の働きで体内の尿酸値が高く保たれているのかは、これまでよく分かっていなかった。発作や尿酸が体内を循環するメカニズムの解明と新薬の開発が進んでいるとはいえ、痛風や高尿酸症は食生活の乱れが引き起こす生活習慣病だ。腎臓や血管、脳などの合併症に発展する可能性もある。メタボリック(内臓脂肪)症候群を併発しているケースが多く、節制と適度な運動で尿酸値をコントロールするのが治療と予防の理想型であることに変わりはない。尿酸のもとになるプリン体を多量に含む食品を避けることが食事療法として知られている。飲むならビールより焼酎という説もプリン体悪玉論から。こうした療法もプリン体の量を低く保つという点では的はずれではない。しかしプリン体の大部分は体内で作られる。アルコール自体がプリン体の生成を促進するため焼酎などの蒸留酒でも飲み過ぎは禁物。尿酸値を低く保って、つらい発作を防ぐには暴飲暴食をやめるのがやはり何より効果的なようだ。
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